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命より大切なもの [社会]

 my challenger's log Ⅱ 2冊目


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 my challenger's log 一冊目は、

 こちら

 http://mwainfo.blog.so-net.ne.jp/ 

 より閲覧願います。



 星野 富弘さんの詩に、「いのちより大切なもの」がある。

 「いのちが一番大切だと思っていたころ

 生きるのが苦しかった

 いのちより大切なものがあると知った日

 生きることが嬉しかった」

  
 星野 富弘さんは、中学の体育教師、クラブ活動指導中、事故で頸髄を損傷、20代半ばで首から下の全身が麻痺。  口に筆をくわえ、詩や絵を書く。
 
 
 吉野 弘さんに、「命は」という詩がある。

 「命は

  自分自身だけでは完結できないように

  つくられているらしい

  花も

  めしべとおしべが揃っているだけでは

  不十分で

  虫や風が訪れて

  めしべとおしべを仲立ちする

  命は

  その中に欠如を抱き

  それを他者から満たしてもらうのだ」

 
 日々を、のほほんと暮らす我々凡人でも、この詩が問いかける深い感性を感じ取ることができる。


 「愛するひとのために死ねますか」

 この抜きさしならぬ問いかけの前に、一瞬我々はたじろぐ。

 命を支えるものは、他者なのだ。

 吉野 弘さんは、続けて、「世界は 多分 他者の総和」 だと言う。

 「命を完結するのは他者」なのだ。

 遠い日、サルトル、カミユが提唱した「実存主義」が、世界の若者たちを熱狂させた。

 この哲学の核心は、「人間の条件、自己を演釈するものは、他者」、であった。


 仏教は、命は、他者により生かされている、とも言う。

 曽野綾子さんが考える「愛」は、「その人のために死ねるか、どうか」という踏み絵だと言う。

 深い信仰心から生まれる問いかけであろうか。

 命を越えるもの、命を賭けるものと向き合う、それは、祈りを伴う、人が背負う人生の最高の使命なのかもしれない。

 

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