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渚の記憶、進化論 [社会]

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 my challenger's log 一冊目は、

 こちら

 http://mwainfo.blog.so-net.ne.jp/ 

 より閲覧願います。


 命には、二つの側面がある。進化論とエントロピーの法則である。

 命は、ダーウインの「種の起源」による生き残りを賭けた進化論と、完璧な秩序と組織を以って誕生する生命が、秩序崩壊、生老病死へ向かうエントロピー増大の法則を免れないことである。

 命は、時間との戦いである。有限な人生であるからこそ、命は輝くのである。

 隣人を愛し、家族と社会に貢献し、時には、死を賭けた犠牲も厭わない、崇高な任務を遂行する。

 命の持つ連帯感であろうか。

 地球の生命物質は、今から30億年前の海水の中で生まれたという。

 三木成夫、『「胎児の世界」によれば、この生命は、海から陸へ上陸する約1億年の間、水陸のはざま、波打ち際に暮らし、「母なる海」の波の砕けるざわめきを聞いていた。

 胎児は、母の胎内でこの波のザーという音を、十月十日、聞いて育つ。あの懐かしい母なる海、渚の記憶である。遠い命の生命記憶であるという』

 生命は、時間の進行、変化とともに、動植物を含め、常に進化、向上、発展する。

 アメリカには、進化論を拒否する多くの家庭が多いという池上彰の取材報告がある。学校に行かせると進化論を教えるから、学校には行かせず、家庭で母親が教育する。全米で1000万所帯もあるという。

 キリスト教原理主義の、「人間は神の創造物」だという信仰心である。その他、アーミッシュという、電気もガスも使わず、移動には自動車は使わず、馬車を使い、自給自足の生活を送る人々もいると聞く。


進化論、時代の進歩を拒否して生きることは、大きなストレスを抱えることになる。時の流れに逆らって生きることは、大きなエネルギーを必要とする。

 自然の流れに則り、対応、変化することが、新しい生きる力を生み出す。

 野を渡る風のささやき、空の高さを感じ取る生き方が懐かしいが、時代は常に動く。昨日、今日、明日と、自分は変わり進歩する。

 地球は平らに見える。太陽が動いているように見える。先人たちは、地球は丸く、動くのは地球であると看過した。

 頭や目だけで見るのは、見かけ上の幻想である。重心を下げて肚と心眼で観れば、風景が変わる。

 ヤジロベーの重心は、支点より下にある。支点の軸足を中心に自在に動き、倒れることはない。

 頭に血が上り、物事をぼんやり見ていては、物事の本質は見えてこない。正義も、価値観も多様化する。他者を認め、時代を認め、時の流れに柔軟に対応することだ。

 精神も肉体も、歳とともに老化する。

 いつまでも若くはない。歳相応の生き方が必要であろうか。時の流れとともに、すべてが変わる。

 渚のざわめき、潮風の匂いのなつかしさは、明日の生きる活力を生む。

 置き去りにされないように、他者を慈しみ、自在に、柔軟に生きたいと願う。


 参考図書  カルロ・ロヴェッリ 「時間は存在しない」

 







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