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落ち葉の科学、そして草木染 [宇宙]

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 落ち葉が落ちるのも、リンゴが落ちるのも、ニュートン力学や、一般相対性原理の法則によります。

 徒然草では、「木の葉の落つるも、まず落ちて芽ぐむにはあらず、下より萌しつはるに絶えずして落つるなり」とあります。

 落葉樹の葉の再生は、葉があるうちに、その下から新芽が兆し膨らんでくるため、芽が伸び押し上げる力により、古い葉は落ちるという。

 「見えるものは、見えないものにつながっている」見えないものを見る洞察力や、感受性が必要なのだ。

 例えば、風は見えないけれど、頬に当たる風で感じ取ることが出きる。

 風を読む、良い風が吹く、等々、見えないものを感じ取る直観力のようなものが必要だ。


 沈丁花の春の香りが去って、桜の季節、草木染の桜染めの彩色に感動する。


 桜の花のピンク色は花が咲く前年の9月頃、木の樹皮の中で生成が始まるという。

 翌年、花が咲く直前のつぼみをつけた小枝を集め、窯で煮詰めて抽出液を作る。最初はオレンジ、ベージュ、ピンク色の混合液で、これを2~3ヶ月煮詰めてピンク色のエキスを抽出して行くという。


 桜の花の種は小鳥達がついばんだ種が大地に芽吹き、幹や樹皮に蓄えられたピンク色が花をピンクに染めるが、花を煮出してもピンク色の草木染は出来ないという。

 自然界の生成の仕組には驚嘆すべきものがある。

 草木染の超一級、第一人者、志村ふくみさんは、「一色一生」の中で言う。

 「本当のものは、見えるものの奥にあって、物や形にとどめておくことの出来ない領域のもの、海や空の青さもまたそういう領域のものなのでしょう」

 志村ふくみさんの、仕事への取組み、向き合い方は、天性の洞察力に満ち溢れている。

 藍染のかめの内部の様相、染め上げの色合いの神秘には、目を見張るものがある。藍染は日本女性の高貴さに似合うという。



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時人を待たず [宇宙]

my challenger's log Ⅱ 2冊目

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 「春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえて 涼しかりけり」

 曹洞宗開祖、道元禅師が、最晩年に詠んだ歌である。

 日々新たなり、時は巡り、生々流転、形あるものは、常に変化、崩壊する。宇宙の定めである。

 太陽が、月が、星が巡り、地球に生命の躍動が漲る。四季があり、月の満ち欠け、潮の満ち干き、嵐の夜明け等々、宇宙の生命力、宇宙の絶対原理である。その核心は、揺らぎ、である。

 人の命は、自然、他者との関わりに於いて、常に、「空 縁起 無常」であるという。

 吉野 弘さんは、「生命はその中に欠如を抱き それを他者から満たしてもらうのだ(「生命は」)」という。

 「生きていることのなつかしさにふと胸が熱くなる(「祝婚歌」)」とも言う。


 宇宙の神秘、運航と偉大なエネルギーにより、人間も生き物たちも生かされている。

 人間は宇宙の遠大な力により創造された生命体である。人間の身体は、まさに小宇宙であるという。

 四季折々の風を頬に受け、朝起きたら、生命の光、自分が生きていること、生かされていることに感謝したい。

 「春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえて 涼しかりけり」

 時人を待たず、という。

 「行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとゞまることなし。」「方丈記」

 健康な人の身体の中を流れる”水と気”の流れは、停滞することなく、よどみなく流れてゆく。

 人間は、体内、体外に二つの時計を持っているという。概日リズムである。

 人の体内時計は、約25時間、体外時計は24時間で、ほぼ一時間のズレがある。このずれを修正するのが、太陽の光だという。

 朝起きて、朝日を浴びると、体内のメラトニンの合成や、分泌時間が調整され、人の持つ体内の時計機能、生体リズムが調整され、一時間のずれが修正されるという。

 宇宙の遠大な力、地球の自転、公転によるリズムが人の健康を司る神秘に感動する。

 自然に寄り添い、生体リズムで心身の健康を整え、「生きていることのなつかしさ」に、日々、熱く感謝したい。


参考図書




何故かジャズ されどジャズ









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