道(タオ)とは何か [社会]
皆様方のいつも温かいご支援を感謝いたします。
my challenger's log 一冊目は、
こちら
http://mwainfo.blog.so-net.ne.jp/
より閲覧願います。
老子は、宇宙や自然界の秩序を司るものを、道(タオ)と言った。
人の生きる規範、道しるべを、道というのかもしれない。
剣道、柔道、棋道(囲碁、将棋)、あるいは、武士道等々に、それぞれ、道がある。それぞれの原理、原則であろうか。野村監督流に言えば、野球道もその範疇になる。
囲碁、将棋には、棋理に反する手というものがある。勝敗を左右するのは、棋理に反する手を打った者が負ける。
米永邦夫棋聖は、勝利の女神がほほ笑むのは、ひたむきさと微笑みであると言った。
将棋の木村名人は、名人は、羽目を外すのがいい、と言った。人生や、囲碁、将棋との間合いを保つうえで、遊び心が必要な時があるのであろう。
のめり込みすぎると、かえって全体が見えなくなる。鳥の眼のような俯瞰が必要な時がある。
かって、囲碁の加藤正夫は、ビッグタイトルに挑戦するも、万年2位で、8年の間タイトルをとれなかった。見かねた石田本因坊が、少し遊べばと進言した。その遊びも、肚が座り、度胸がつくような遊びがいい。その後、加藤氏は、タイトルを独占する戦いぶりになったという。
稀代の勝負師、藤沢秀行棋聖は、家を空けることが多かった。将棋の米永邦夫棋聖も、8年くらいの間、たびたび家を空けることが多かった。奥方が、尊敬する藤沢棋聖に相談するべく尋ねた。
米永氏の奥方が、主人は一週間のうち5日は家に帰らないんです、というと、藤沢氏の奥方は、うちは3年です、と言ったという。
ゴルフは、英国で生まれたスポーツで、当然、ジェントルマンシップ、ゴルフ道が要求される。
リー・トレビノというメキシコのプロゴルファーは、ゴルフ道にあるまじき、賭けゴルフで生計を立てていたという。彼に逸話がある。
彼は、朝に、「パンを買いに行ってくる」と言って家を出たまま、2年帰らなかった。2年目に突然ドアを開けて、「ただいま」と帰ってきた。
奥方がにらみつけ聞いた、「パンはどうしたの」
「お帰りなさい」ではなく、「パンはどうしたの」が、夫婦の機敏さであろうか。。
老子は、「道(タオ)」を、「上善は水のごとし」と言い、理想的な人間の生き方を、水に例えた。
「水は方円の器に随う」、水は、しなやかで自在にその姿、形を変える。「雨だれ岩を穿つ」、の如き強さも併せ持つ。道の法則の中に、老子の壮大な宇宙観がある。タオの中核は、「不争の徳」ではなかろうか。
自分を滅却し、他者や自然と争わず、他者に奉仕をすれば、争いや戦(いくさ)は起きない。
河島英五さんは、「時代おくれ」の歌詞のなかで「自分のことはあとにする、めだたぬように、はしゃがぬように」と歌った。
今、中国は、「孔子学院」を世界中に展開している。
「孔子学院(こうしがくいん)とは、中華人民共和国が諸外国の大学などで「外交関係」を名目にした「統一戦線工作」によって、教育の名を借りて中国共産党の主張を基づいた世論戦宣伝(プロパガンダ)を行う機関」(Wikipedia引用)
「大道廃れて仁義あり」、老子は、孔子の儒教史観を徹底攻撃した。今、中国が展開する「孔子学院」は、タオの「無為自然」、「不争の徳」の対極にあるからである。
大自然の秩序を至上の命とする「タオ」は、現在の地球の自然破壊、環境破壊に、警鐘を鳴らし続けてきた。
人間たちの不遜さが、「足るを知る」を、どこか遠くへ置き去りにしてしまったのかもしれない。
気候温暖化のため、タンザニアの「キリマンジャロ山」では1万年以上前からの氷河、万年雪が20世紀だけでその8割が氷解し、このままいけばあと15年以内にすべてなくなるという。
南極、北極の氷河も後退、氷解に歯止めがかからない。このまま続けば、洪水、海面上昇の危機があるという。
参考図書(shopping by your account)
my challenger's log 一冊目は、
こちら
http://mwainfo.blog.so-net.ne.jp/
より閲覧願います。
老子は、宇宙や自然界の秩序を司るものを、道(タオ)と言った。
人の生きる規範、道しるべを、道というのかもしれない。
剣道、柔道、棋道(囲碁、将棋)、あるいは、武士道等々に、それぞれ、道がある。それぞれの原理、原則であろうか。野村監督流に言えば、野球道もその範疇になる。
囲碁、将棋には、棋理に反する手というものがある。勝敗を左右するのは、棋理に反する手を打った者が負ける。
米永邦夫棋聖は、勝利の女神がほほ笑むのは、ひたむきさと微笑みであると言った。
将棋の木村名人は、名人は、羽目を外すのがいい、と言った。人生や、囲碁、将棋との間合いを保つうえで、遊び心が必要な時があるのであろう。
のめり込みすぎると、かえって全体が見えなくなる。鳥の眼のような俯瞰が必要な時がある。
かって、囲碁の加藤正夫は、ビッグタイトルに挑戦するも、万年2位で、8年の間タイトルをとれなかった。見かねた石田本因坊が、少し遊べばと進言した。その遊びも、肚が座り、度胸がつくような遊びがいい。その後、加藤氏は、タイトルを独占する戦いぶりになったという。
稀代の勝負師、藤沢秀行棋聖は、家を空けることが多かった。将棋の米永邦夫棋聖も、8年くらいの間、たびたび家を空けることが多かった。奥方が、尊敬する藤沢棋聖に相談するべく尋ねた。
米永氏の奥方が、主人は一週間のうち5日は家に帰らないんです、というと、藤沢氏の奥方は、うちは3年です、と言ったという。
ゴルフは、英国で生まれたスポーツで、当然、ジェントルマンシップ、ゴルフ道が要求される。
リー・トレビノというメキシコのプロゴルファーは、ゴルフ道にあるまじき、賭けゴルフで生計を立てていたという。彼に逸話がある。
彼は、朝に、「パンを買いに行ってくる」と言って家を出たまま、2年帰らなかった。2年目に突然ドアを開けて、「ただいま」と帰ってきた。
奥方がにらみつけ聞いた、「パンはどうしたの」
「お帰りなさい」ではなく、「パンはどうしたの」が、夫婦の機敏さであろうか。。
老子は、「道(タオ)」を、「上善は水のごとし」と言い、理想的な人間の生き方を、水に例えた。
「水は方円の器に随う」、水は、しなやかで自在にその姿、形を変える。「雨だれ岩を穿つ」、の如き強さも併せ持つ。道の法則の中に、老子の壮大な宇宙観がある。タオの中核は、「不争の徳」ではなかろうか。
自分を滅却し、他者や自然と争わず、他者に奉仕をすれば、争いや戦(いくさ)は起きない。
河島英五さんは、「時代おくれ」の歌詞のなかで「自分のことはあとにする、めだたぬように、はしゃがぬように」と歌った。
今、中国は、「孔子学院」を世界中に展開している。
「孔子学院(こうしがくいん)とは、中華人民共和国が諸外国の大学などで「外交関係」を名目にした「統一戦線工作」によって、教育の名を借りて中国共産党の主張を基づいた世論戦宣伝(プロパガンダ)を行う機関」(Wikipedia引用)
「大道廃れて仁義あり」、老子は、孔子の儒教史観を徹底攻撃した。今、中国が展開する「孔子学院」は、タオの「無為自然」、「不争の徳」の対極にあるからである。
大自然の秩序を至上の命とする「タオ」は、現在の地球の自然破壊、環境破壊に、警鐘を鳴らし続けてきた。
人間たちの不遜さが、「足るを知る」を、どこか遠くへ置き去りにしてしまったのかもしれない。
気候温暖化のため、タンザニアの「キリマンジャロ山」では1万年以上前からの氷河、万年雪が20世紀だけでその8割が氷解し、このままいけばあと15年以内にすべてなくなるという。
南極、北極の氷河も後退、氷解に歯止めがかからない。このまま続けば、洪水、海面上昇の危機があるという。
参考図書(shopping by your account)
【中古】 「タオ=道」の思想 / 林田 愼之助 / 講談社 [新書]【宅配便出荷】 価格:227円 |