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寛容論   [国際]

my challenger's log Ⅱ 2冊目

 皆様方のいつも温かいご支援を感謝いたします。


 my challenger's log 一冊目は、

 こちら

 http://mwainfo.blog.so-net.ne.jp/ 

 より閲覧願います。


 作家・元外務省主任分析官、佐藤優氏「第三次世界大戦に発展の恐れも」
 
両国の対立は、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)の台頭が引き金になった。ISは欧米への攻撃が目立つが、シーア派撲滅という宗派闘争の側面が強い。IS打倒で勢力を伸ばすイランに対し、サウジはアラビア半島がイランの影響下に入ってしまうことだけは避けたく、イランよりISの方がましだと考えるようになった。

 引用記事全文
 http://www.sankei.com/world/news/160104/wor1601040039-n1.html


 歴史的合意は失敗か
 
周辺のスンニ派諸国、とりわけサウジは、革命の“輸出”を何より恐れた。シリアやイラクで続く内戦や混乱は、両国の「代理戦争」の様相を呈している。サウジは、イランが将来、核兵器を獲得すると信じて疑わない。平和目的とはいえ、核開発を認めた合意を面白く思うわけがない。両派の対立は、他の中東諸国にも広がろうとしている。

 引用記事全文
 http://www.sankei.com/column/news/160105/clm1601050003-n1.html


 今、世界はテロ、気候変動、内戦、難民等々、激動の様相を見せる。

 マイケル・サンデルは、正義の多様性を説くが、世界の宗教間対立が、泥沼のテロ、抗争を生み出す。

 17世紀、ボルテールは、「宗教や国境や民族の相異を超えて、「寛容(トレランス)」を説く平和論を提唱した。 トーマス・モア が描いた「ユートピア」も宗教的な寛容を説いた。

 日本の戦国時代にも、仏教やキリスト教への弾圧があった。しかし、時代は、こうした不寛容さを乗り越えた筈であった。

 しかし、大国の横暴論理が、正義の多様性 共存共栄、地球環境への協力等々の夢を砕く。

 今、ボルテールの寛容論は、宗教間、民族間の対立を乗り越える平和論として一筋の光をもたらす。

 もともと、ユダヤ教、キリスト教、、イスラム教等々の神は共通の神であった。民族の相違により、神の解釈が相違して行ったようだ。ここに対立、抗争の原点があるのかも知れない。

 テロの根源を解決するために、多様性や、価値観の相違を認め合い、寛容の精神をもって、他者を容認することが、第一歩かもしれない。

 「俺が」、「国家が」、これを主張することが全ての争いの元凶ではなかろうか。

 比叡山延暦寺 開祖、最澄の言葉がある。

 「己を忘れ他を利するは、慈悲の極みなり」、今こそ、自己を犠牲にし、他者に尽くす寛容の精神が問われている。



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