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運を拓く、明けましておめでとうございます [社会]

my challenger's log Ⅱ 2冊目

 皆様方のいつも温かいご支援を感謝いたします。


 my challenger's log 一冊目は、

 こちら

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 より閲覧願います。



 新年明けましておめでとうございます。

 新しき年が稔り多き年でありますように、皆様方のご健闘、ご多幸をお祈りし、精一杯のご活躍を期待いたします。

 本年もよろしくお願い申し上げます。
 
 
 「心の上に、刃を載せて生きてゆく」、必死に相撲に生きた昭和の大横綱、大鵬関の言葉である。

 白鳳が相撲の神様のように尊敬した大鵬の相撲人生は、並の言葉では語れない。大鵬関の生涯を見る時、この言葉には近寄りがたい畏敬の念を覚える。

 大鵬(納谷 幸喜)一家は、太平洋戦争中、突如ソ連が南樺太へ侵攻してきたため、小樽へ向かう樺太からの最後の引き揚げ船に乗った。 母の船酔いがひどく、途中、稚内で下船した。しかし、この船は、小樽へ着く直前に、国籍不明の潜水艦により撃沈され、一家は九死に一生を得た。

 引き揚げ後、一家は極貧生活を耐えた。高校を中退した納谷 幸喜は、二所の関部屋への入門当初から、毎日の稽古は、四股、500回 鉄砲 2000回と想像を絶する厳しさであったと言う。

 この運を拓く必死の努力が、大鵬という大横綱を生んだ。天才ではなく、人知れぬ努力の賜物なのだ。


 運と言えば、柳瀬自動車 会長の柳瀬次郎氏は、所用で、友人3人と北海道に出張した際、青森からの乗船時、洞爺丸の乗船切符が2枚しかなく、3人で、じゃんけんで決めることにした。柳瀬氏は、じゃんけんに負けて乗船できなかった。

 しかしその洞爺丸は、函館へ向かう途中、時の台風第15号に遭遇し沈没、死者・行方不明者あわせ1155人という、日本海難史上最大の惨事となったと聞く。

 梁瀬次郎氏は、「ありがとうございます」 を一日に二百回は使ったという。この言葉を自然に使える人は、謙虚でおおらかな人である。他者への奉仕の精神を忘れない人である。


 運を呼び込むのは何なのであろう。運の総量は、人それぞれに、平等にあると言う。

 運をつかみ取る人の人生には、逆境をはねのける強靭な精神と人知れぬ努力がある。 単純明快に、わき目も振らず夢に向かって突き進む姿に、勝利の女神がほほ笑むのであろうか。

 大鵬関は、隣人への奉仕も忘れなかった。患者の元へ血液を運ぶ血液運搬車が不足していると聞き、各都道府県の日本赤十字社へ、生涯70台の血液運搬車を寄贈した。

 この奉仕は、大鵬を師と仰ぐ、白鳳が引き継ぐと聞く。白鳳が大鵬の優勝記録に並んだ時、白鳳は、「この国の魂と、相撲の神様が認めてくれたからこの結果があると思います」と言った。

 白鳳は、「勝つ相撲はとらない」と意味深な言葉を言う。己を乗り越え、己に勝つための、勝負への戒めであろうか。

 新しき年に向かい、先人達の偉大な人生に習い、吾々が出来る精一杯の努力と隣人への奉仕を心がけたいと思う。

 年の初め、「己を忘れ他を利するは、慈悲の極みなり」、 比叡山延暦寺の開祖、最澄の言葉をかみしめたい。



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