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宇宙の絶対原理 [社会]

my challenger's log Ⅱ 2冊目

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 my challenger's log 一冊目は、

 こちら

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「人生あまり難しく考えなさんな。暗かったら窓を開けろ、光がさしてくる」中村天風

 仏教は、釈尊の自己救済(自分のさとり)を極める小乗仏教と、自己救済より脱却し、広く一般の他者救済を目指す(利他行)の大乗仏教がある。大乗仏教には、禅宗、真言宗、天台宗、浄土真宗等々がある。概ね、日本で活動する宗派は、大乗の流れをくむ。

 大乗仏教では、慈悲の心を持ち、利他行、自分の幸せより、他者、隣人の幸せを願うものであるという。


 密教の大教主、大日如来は、宇宙の絶対原理の現れだという。その説法は、宇宙、神羅万象、人間等々多岐にわたり真理を極めた。

 人間は、宇宙エネルギーの中で、関わり合い、生成進化をたどり生かされている。昨日の自分は、今日の自分ではなく、明日の自分は今日の自分ではない。留まることはない。

 自己は常に、実体がなく、他者、自然と関わり合い、生成流転、移ろいゆく。ここに生物の進化、再生がある。

 釈迦は、大日如来より、悟りを開く法を伝授され、菩提樹の木の下で、人間の煩悩、生老病死の苦しみを乗り越えるため瞑想にふけり、悟りを得た。

 釈迦の開眼は、自己救済という仏法でした。この自己救済から、他者の救済(利他行)まで広めたのが、大日如来の一番弟子、釈迦から、約500年あとの竜樹(竜猛菩薩)と言われる。ここで大乗仏教の指針が確立されたと言う。

 この後、さらにインドで密教が確立したのが、400年後だという。大日如来の第八祖の空海(弘法大師)が、唐の青龍寺での修行後に、密教を日本に持ち帰り、西暦806年以降に真言密教を開祖したという。

 西暦520~527年頃、インドから中国へやってきて禅を布教したのは、インド人仏教僧、釈尊の第二十九祖菩提達磨だとされる。

 達磨大師は、中国、少林寺の洞窟内で面壁九年の座禅の修行を行ったとされる。「壁のように動ぜぬ境地で真理を観ずる禅」(Wikipediaより)という意味らしい。

 達磨大師が布教した禅は、大乗仏教の流れをくみ、日本に持ち帰った曹洞宗開祖、道元によれば、「天地同根」、「万物一体」の宇宙観である。修行により自己を忘れ、自己から脱却し、全身全霊をもって生きることであるとされる。

 この生命が耀き、躍動するとき、人間には宇宙エネルギーが注がれ、宇宙と一体となるという。

 道元は、「1225年、中国曹洞禅の、只管打坐の禅を如浄から受け継ぎ、曹洞宗禅師の天童如浄より印可を受ける。1228年 帰国 1244年、福井に大仏寺建立、1246年、永平寺に改める。」(Wikipediaより)

 禅の漢字は、しめすへんに、単である。単純明快、簡単明瞭、シンプルな宇宙観であるということであろうか。しかし、道元禅は容易ではなく、難解である。

 禅の公案に、「隻手(片手)の音を聞け」、「風は何色か」がある。片手に音はない、風に色はない、と言わずに、心眼を研ぎ澄まし、深く思索するのが禅の心の第一歩だという。

 禅宗や密教が取り入れる、座禅、瞑想はヨーガの修行の一形態に相通じる。

 中村天風は、インド、ヨーガの大聖者、カリアッッパ師に師事し、ヒマラヤの奥地ヨガの秘境の滝のそばで、3年間の難行苦行の末、不治の病、結核を自然治癒させた。自己を無にし、瞑想中に、ふと滝の轟音が消え、天の声が聞こえたという。

 天風が聞いた、天の声なき声は、自己の生命と宇宙エネルギーの生命力がつながり、自己の生命の中に、宇宙エネルギーが注がれた一瞬であるという。その後、天風は「心身統一法」の導師となり、多くの支持者(東郷平八郎、双葉山、松下幸之助、稲盛和夫、永森重信、広岡達郎等々)を得て、92歳の生涯を全うした。

 
 「バカな奴は単純なことを複雑に考える。普通の奴は複雑なことを複雑に考える。賢い奴は複雑なことを単純に考える」

 京セラ、稲盛和夫会長の名言である。ソニー創業者、井深大氏も、複雑な技術は、まず、ものにならない。単純明快な技術がいい、という。

 中村天風は言う。「人生あまり難しく考えなさんな。暗かったら窓を開けろ、光がさしてくる」

 人間、宇宙を見据える賢者の名言であろうか。宇宙、自然の恩恵を頂き、生命の躍動と感動の中で、感謝の日々を送りたいものである。



 参考図書

 





 何故かジャズ されどジャズ





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